センターについて
About Us

センター概要

シミュレーションセンターとは

医療の実践は高度な技能であり、実地経験なしには習得できません。そして、医療従事者の教育において患者さんと接する臨床現場での経験が最も貴重な教材です。しかし、患者さんでの失敗体験は初心者・熟練者を問わずなるべく回避したいものです。臨床シミュレーションは様々な臨床体験を再現する手法であり、シミュレーションセンターは従来の教育設備に臨床現場を模した環境を併設することで質の高い臨床シミュレーションを可能にします。学習者が自らの経験を原動力とし、能動的に課題解決を行うことで学習するアクティブラーニングなど実践的な学習方法にも適しています。机上の学びと臨床の現場をつなげ、より実践的な教育活動を展開できる施設です。

聖路加国際大学シミュレーションセンターのミッション

聖路加国際大学シミュレーションセンターは医療の質を向上するために、臨床現場を総合的に再現した学習環境を提供することで、実践的かつ革新的な教育・研究・開発活動の展開を支援します。

医療の質の向上と、医療産業の発展のために

シミュレーションセンターの活動は医療従事者の教育だけに留まりません。患者安全や個人情報保護といった懸念から閉鎖的・保守的になりがちな医療現場ですが、こうした心配がないシミュレーション環境は職種や業種を超えた交流からイノベーションを促進できる場でもあります。現場に入らないと理解しづらい臨床のニーズを共有し、更なる医療の質の向上と医療産業の発展のためにも解決していく窓口として、活動を展開していく所存です。

シミュレーション教育部 部長

板東 徹

シミュレーション教育部 部長

シミュレーション教育部 部長
呼吸器外科 部長

京都大学医学部
神戸中央市民病院 外科系臨床研修医
国立療養所沖縄病院 外科
ドイツ・ハノーバー医科大学 胸部心臓血管外科留学(フンボルト財団リサーチフェローシップ)
京都大学胸部疾患研究所 外科
大津赤十字病院 呼吸器科部長
京都大学大学院医学研究科 呼吸器外科学准教授

センター長挨拶

2016年4月、聖路加臨床学術センター内に聖路加国際大学シミュレーションセンターがオープンしました。当センターのミッションは、医療の質を向上するために臨床現場を総合的に再現した学習環境を提供することで、実践的かつ革新的な研究・教育・開発活動を支援するというものです。
聖路加国際大学は日本を先導する臨床教育機関としての発展を目指して、学習者が能動的に参加するアクティブラーニング型学習への転換、特にシミュレーション教育の充実を推進しております。シミュレーションセンターでは、臨床現場を再現した多彩な環境・設備(医療ガス配管も完備した手術室、ICU、病室(個室、4床室)、スタッフステーション、診察室、学習ラボ、デブリーフィング室、高機能患者シミュレーター(HPS、METI社)、ビデオモニタリングシステム)を揃えており、スタッフとして米国ペンシルバニア大学で実際にシミュレーション教育に携わっていた宮坂清之医師を中心に、豊富な経験を活かし、様々な教育・研究・開発活動を支援致します。
教育の例:臨床場面を再現し実践することで学ぶシミュレーション教育
研究の例:教育や業務改善といった介入の効果を検証する研究
開発の例:教育プログラムの開発、新しい医療機器や技術の試用や比較検討、企業等との共同開発
臨床で実践する内容を模擬的に経験して評価・検討することで、患者さんが負うリスクを軽減して、かつ医療の質を向上していくことができます。当センターは、学内だけではなく学外の皆様にも広くご利用頂けるようになっております。皆様のご活用をお待ちしております。

平成28年7月1日
聖路加国際大学シミュレーションセンター長
板東 徹 (聖路加国際病院呼吸器センター長・呼吸器外科部長)

シミュレーション教育部 担当医師

宮坂 清之

シミュレーション教育部 担当医師

シミュレーション教育部
麻酔科 医員
看護学部・看護学研究科 臨床准教授

スワスモア大学 工学学士
マシモコーポレーション センサー開発試験技術部
社会医療法人慈泉会相澤病院 初期研修
聖路加国際病院 麻酔科 専門研修
ミネソタ大学 医療機器イノベーションフェロー
ペンシルベニア大学病院 周術期・外科シミュレーション教育フェロー
ペンシルベニア大学大学院 医学研究科修士課程(シミュレーション教育)
マギル大学 客員研究員(シミュレーション教育)

シミュレーションセンター運営委員会について

運営委員会とは

医療の質向上のための学習環境を提供し、支援する。

様々な職種の委員が多角的にセンターの運営を考える。

シミュレーションセンターは教育センター シミュレーション教育部の管轄にありますが、その運営方針は、「シミュレーションセンター運営委員会」にて審議しています。委員会のメンバーは様々な職種のスタッフから成り立っています。その所属は医師、看護師、看護学部・研究科の教職員、臨床工学士、教育センター、財務経理課、情報システムセンター、物品管理課、法人事務局等、多岐にわたっています。
委員会では以下の事項の検討および審議を行います。

  1. 教育プログラムの実施
  2. 研究・開発活動の実施
  3. シミュレーション教育に用いる機器・物品の購入
  4. その他センターの運営に関する事項

センターが教職員や学生に有効に利用され、医療の質向上につながるよう、様々な職種の委員が多角的にセンターの運営を考えています。

シミュレーションセンターの運営計画

短期計画

2016年4月の開設に向け、必要となる初期投資の予算計画を立案しました。現在はその予算が有効に使われるよう監督し、審議を行っています。

中期計画

開設から一定期間はこれまで大学・病院各々の組織・部門で行われてきた既存のプログラムの移行をすること、およびスタッフ・ファシリテーターを育成することを目標としています。